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目を閉じればドバイの雨 モンスンとの日々

森 あやの 著・文・その他 / 文藝春秋 / 2026-11-20発売予定

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内容
本書は、東南アジアの某国から動乱を避け、日本を想起させる国に逃れてきた一人の若い女性モーが、なんとか職を得、生活と気持ちを安定させるまでの数カ月間の心の軌跡を描いた小説である。お話はドバイで遭遇した大雨が彼女の運命の扉を開くところから始まる。辿り着いた異国での日々、孤独や不安、戦わずに祖国から逃げてきたという罪悪感に苦しむ彼女の心を何かにつけ動揺させるのは、自らの心の奥に潜むモンスター(名付けて「モンスン」)。外国人の自分に向けて差別的な言葉が投げつけられた時や、折に触れ遭遇する小さなトラブルに傷ついた時、そのモンスンがむくむくと大きくなって、声に出さない悪態をついてモーの心を支配しようとする。そんな時、モーは、慕っていたある女性の言葉を思い出す。「誰の心にもモンスターは潜んでいる。でも、暴れ出さないように、うまくモンスターと付き合うのよ」。モーはこの言葉を守り動揺する心を立て直す。その立て直しに一役買うのはモーを取り巻く様々な人たち。ボランティアの支援者や宿所の経営者夫妻、IT技術者のヒロシなどが、陰に日向にモーを見守り手を差し延べてくれる。そうした周りの人たちも、それぞれに何らかの事情を抱えていて、それがまた、モーに生きていく上での気づきを与えてくれる。特に津波で父母を亡くしたヒロシは、故国の動乱で父母を亡くしたモーと、どこか同じような痛みを感じ合っている。物語は、モーとヒロシが明日に向かって歩み出す予感を漂わせて終わる。著者は長く女性のキャリアカウンセリングに従事してきた人で、その経験を活かし、お話の中にボランティア活動や就職、就労後のトラブルなどにまつわる、豊富なエピソードをちりばめている。声高でない、静謐で内省的なヒューマンドラマを好まれる方に、ぜひお薦めしたい一冊である。

書誌情報

書名
目を閉じればドバイの雨 モンスンとの日々
よみ
メヲトジレバドバイノアメ モンスントノヒビ
シリーズ
文藝春秋企画出版
著者
森 あやの 著・文・その他
出版社
文藝春秋
発売日
2026-11-20(予定)
価格
1500円
判型
46
ページ
200p
分類
日本文学小説・物語
対象
一般
ISBN
9784160090972

件名

ドバイミャンマーボランティア支援3・11エニアグラム太田貴夫鹿島達彦

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出典: 国立国会図書館サーチ(JPRO提供分) ・ NDL書誌